オールマン・ベッツ・バンドの2ndアルバム『Bless Your Heart』完成　”サラブレッド” サザンロックバンドが刻む新たなるアメリカンロックの歴史

アメリカンロックのレガシーをDNAに色濃く受け継ぐオールマン・ベッツ・バンドの第2章　緩急自在の即興演奏とトリプルギターに魂を揺さぶられる待望のニューアルバム『Bless Your Heart』完成

アメリカンロックのレガシーをそのDNAに色濃く受け継ぐオールマン・ベッツ・バンド。その名前が語るように、オールマン・ブラザーズ・バンドのオリジナルメンバーであるグレッグ・オールマンの息子デヴォンと、ディッキー・ベッツの息子デュエインが中心となり活動する彼らは、昨年デビューアルバムとなる『Down To The River』をリリースし、各方面から「レガシーを受け継ぎながら自分たちの道を歩んでいる」と高い評価を得た。

その彼らが早くも2ndアルバムをリリースする。前作『Down To The River』が、メンバーのミュージシャンシップが互いに火花を散らした熱い作品とするなら、この新作『Bless Your Heart』は、絶え間ないツアーの中から生まれた仲間意識と、言葉がなくても通じ合うメンバーシップによる音楽的ケミストリーから生まれたキャンプファイアーのようなアルバムである。そこには、デヴォンが「アメリカーナ合衆国」と呼ぶバンドの”心のホームタウン“からインスピレーションを受け、メンバー7人それぞれの、そしてバンドとしての経験や想いを託した13曲が収録されている。

アルバムの幕開けを飾る「Pale Horse Rider」は、ニール・ヤング＆クレイジー・ホースやマイ・モーニング・ジャケットを彷彿させるようなギターの嵐が胸を熱くする1曲だ。またゴキゲンなサマートラックであるリードシングルの「Magnolia Road」には、デヴォンとデュエインのこれまでの人生が映し出されている。そして今作ではベーシストのベリー・デュエイン・オークリー (オールマン・ブラザーズ・バンドのベリー・オークリーの息子)が、自身が書き下ろしたオリジナルナンバー「The Doctor's Daughter」で初めてリードヴォーカルをとっている。

Magnolia Road (Official Music Video)

さらにオールマンの遺伝子を強く感じさせるインストゥルメンタルナンバー「Savannah's Dream」もフィーチャーされている。数々の名曲が生まれたアメリカンミュージックのレジェンダリースタジオ、マッスルショールズサウンドスタジオでわずか1週間ほどでレコーディングされ、その後メンフィスとセントルイスで追加のトラッキングを行なった本作のプロデュースは、ジョン・プラインやジェソン・イザベル、アンダーソン・イースト、そしてエルヴィス・プレスリーのリイシューなどを手掛けたメンフィス出身のエンジニア／プロデューサー、マット・ロス・スパングが手掛けている。

「今作で俺たちは色々と挑戦し、アーティストとしての自分たちを追い込むことで、音楽性を多面的に広げることができたと思う。もっと心揺さぶられるようなものを作りたかった、より深い経験になるようなものをね」。本作についてデュエインがそう語れば、デヴォンはこう続ける。「この『Bless Your Heart』から、バンドであることに心底ほれ込んでいるバンドの姿が聴こえてくるといいなと思っているんだ」。

アメリカンロックのレガシーをそのDNAに色濃く受け継ぎ、新たな歴史を刻んでいるオールマン・ベッツ・バンド。時にタイトで時に流れるような即興演奏とトリプルギターに思わず目頭が熱くなる。

収録曲

01． Pale Horse Rider

02． Carolina Song

03． King Crawler

04． Ashes Of My Lovers

05． Savannah's Dream

06． Airboats & Cocaine

07． Southern Rain

08． Rivers Run

09． Magnolia Road

10． Should We Ever Part

11． The Doctor's Daughter

12． Much Obliged

13． Congratulations

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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